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横井小楠の天道をめざして

横井小楠の天道をめざして

人は石垣 人は城 

熊本の名城 熊本城
300年後の西南戦争に耐えたその見事な石垣の石積みは、石の個性を生かして構築されており、コンクリート構造物とは違う強固さを感じる。

武田信玄の名言に
「人は石垣、人は城」
があります。
人材の大切さを説くものですが。

最近は、アウトソーシングが流行りコスト削減に大いに役立っている。安価な労働者が確保できるからだ。彼らには、個性というのは必要とされず、パート部分をこなせばよいのだ。労働者はコンクリートのように一緒くたになっている。

信玄は、甲斐の国の専制君主というより、連合体の代表だった。石垣の石たる人材も、大きさも形も違う。それを信玄は絶妙の組み合わせで甲斐をまとめた。
その、組み合わせの上に、武田という城が乗っていたので、信玄の存命中は安泰だった。信玄は、何が大切なのかよくわかっていたのだろう。

コンクリートの寿命は、材料が良いとしても100年ぐらいだろう。最近は、材料、酸性雨、工事の手抜きの問題で、寿命はどんどん短くなっている。会社の土台の派遣社員を中心にもコスト面、労働条件のしわよせが来ている。

ボロボロになっていくコンクリートの上に乗っかっている会社という城の天守閣で、戦国の経営者は何を思うのか?





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